こんにちは、福田です。
突然ですが「桜の樹の下には死体が埋まっている」という話を聞いたことはありますか?
私が初めて聞いたのは小学生の時分でしたが、当時は性質の悪い都市伝説かなにかだろうと思ったものです。
それが有名な短編小説の一節だと知ったのは高校生になってからの事でした。
今回はその短編小説を紹介したいと思います。
梶井基次郎作:桜の樹の下には(リンク先は青空文庫です)
桜の樹の美しい姿をそのまま受け入れることが出来ない男の話です。
桜に当てられた男は、平静を保つために桜の美しさに理由付けをするのですがその理由が「桜の樹の下には死体が埋まっている」なのです。
死体ではないにせよ今年は桜が誰の手で何によって形作られているのか、ふと考えを巡らせてみるのもいいかもしれません。