こんにちは、福田です。 11月も中旬、冬の寒さが見え隠れする時節になってきました。 こんな時分になると、個人的にではありますがふと宮沢賢治の小説が読みたくなってきます。 彼の宝石のように煌びやかな文体でありながら、どこか物悲しい作品の数々が冬という季節に沿っているからかもしれません。 まあ多分初めて宮沢賢治を読んだのが冬だったからなのでしょうが。 というわけで今回は宮沢賢治を取り扱ったおすすめの本を紹介したいと思います。 作者はますむらひろしで、タイトルは銀河鉄道の夜―最終形・初期形〈ブルカニロ博士篇〉 (ますむら版宮沢賢治童話集) ますむらひろしといえばアタゴオルが有名ですね。 不思議に満ちた架空の世界アタゴオルで二足歩行するネコ達が日常を歩みつつ、時には冒険や戦いをするというような作品です。 氏のライフワークとも言うべき作品のためか、宮沢賢治の作品をコミカライズした本作にあっても登場する人物は全てネコです。ネコ物です。 登場人物が全てネコといっても銀河鉄道の夜の雰囲気が損なわれているかと言えばそうではなく、原作の雰囲気を忠実に再現しているように思います。
興味があればぜひ読んでみてください。