お久しぶりです。社長の川嶋です。
本当に日本はいい国です。ボランティアさんたちは泥まみれで復旧を手伝ってくれました。今度は企業の復興をサポートしてくれる若い人たちが応援団に加わりました。彼らの心のこもった「小さな企業を助ける大きなしかけ」に頭が下がります。
それは「セキュリテ被災地応援ファンド」のことです。
このファンドは当初、名もない音楽家を応援し世に出すために作られたファンドだったそうです。今では小さなお金を広く個人から募り小規模だが良いものを作りたいと思っている零細、中小の企業や商店に出資する温かい心のマイクロベンチャーキャピタルとなっています。
セキュリテ公式HP
特に今回企画された「セキュリテ被災地応援ファンド」は、出資金+寄付金の組み合わせという実によく考えた良いしかけです。既に多くの被災企業が出資を受けているようです。
代表のブログに自己紹介が書いてあります。
「【セキュリテ】当事者にして喫茶店店主、NPO代表にしてベンチャーキャピタリスト。37歳男の、血湧き肉躍る日常とその向こう。」
6月23日の被災地応援ファンド説明会には地元沿岸部の皆さんが出資を募るために参加されています。一人一人の言葉が実に深くてグッと来ます。当日の様子ががブログで紹介されています。“何にもない”という無限の可能性
セキュリテの名前の由来
私たちは、2001年に「music securities」という社名のもと、音楽ファンドという仕組みを使って、「もっと自由な音楽」を守っていくために設立されました。
そして、これまでアーティストの自由な音楽への思いに共感してくださった個人の方から1口1万程度、合計80枚以上の音楽CDを作る事業を生みだすファンドを作ってきました。
そして、もっと多くの音楽分野以外の商品やサービスを生み出すために、この仕組みを活用することができないか。
そんな思いより、2006年から、レストランのシェフやプロデューサーによる開業資金を、そして2007年より日本酒の酒蔵が熟成させる純米酒を製造するための酒米購入資金を、それぞれの事業者の思いや技術に共感した個人から少額資金ずつ調達するファンドの運営を行ってまいりました。
そして、2009年。
金融資本主義が崩壊したこの年に、これまでの3つの分野におけるファンド運営のノウハウを活用し、さらにもっと多くの分野の事業を行う方がこの仕組みを使って頂くために、新しい資本市場として、「セキュリテ」をオープン致しました。
あなたの大切なものを守り、未来をつくっていくために、セキュリテは、少しでも多くの個人と事業者の方の出会いの場となっていきたいと考えています。
私も微力ながら復興支援策を日々検討中です。これだ!というのが来そうで来ない、今頭に汗をかいている毎日です。火曜には仲間が現地へどんな復興支援が必要か、このファンドから出資をうけている会社の社長さんの話を聞きに行く予定です。